三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん(須田国太郎常設展示館)


三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品を中心に、日本近現代の芸術家の作品を展示しています。
また建物は、江戸時代に対馬藩一行など多くの要人が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。


展示案内

「須田国太郎が見つめた世界」

2025年11月5日(水)~ 2026年1月12日(月・祝)

  チラシ(おもてうら


 須田国太郎(1891-1961)は京都に生まれ、京都帝国大学(現・京都大学)で美学・美術史を専攻。19歳頃から独学で油絵を始めます。また、同時期に能(金剛流)の謡(うたい)を習い始め、晩年まで続けました。その後、関西美術院でデッサンを学び、28 歳の時、古典絵画の研究のためスペインを拠点に4年間留学。おもにプラド美術館での模写などを通して、油彩画の実践と、歴史や美学などを研究しました。留学中はスペイン以外にもポルトガルやフランス、ドイツなど約15か国、170以上もの都市を訪れて、見聞を広めています。
 帰国後は、美術史の講師をしながら制作を続けていましたが、41歳で初めて開いた個展を機に画壇デビューを果たします。
 画家としてだけでなく美術史家としても活躍した須田は、油彩画以外にも水墨画、陶芸、謡などさまざまな芸術分野に目を向けています。
 本展では、須田の油彩画をはじめ、水墨画や陶芸作品のほか、能を鑑賞した際、その動きの一瞬一瞬を素早くとらえたスケッチも展示します。あわせて、須田が滞欧中に撮影したさまざまな国の写真や、造形に魅了され収集していたグリコのおもちゃも紹介します。


「グリコのおもちゃ」 須田国太郎のコレクションより


須田国太郎 「馬」 1944年 紙本墨画



須田国太郎 「黄豹」 1944年 油彩・キャンバス



須田国太郎 「モヘンテ」 1922年 油彩・キャンバス



須田国太郎 「大和室生寺十一面観音像」 1951年 油彩・紙



須田国太郎 「角田川」 1951年 鉛筆・紙






姫駕籠

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