三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん(須田国太郎常設展示館)

三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品を中心に、日本近現代の芸術家の作品を展示しています。
また建物は、江戸時代に対馬藩一行など多くの要人が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。



展示案内

特別展「写実の世界 写実がみせる深い世界と広島」

2026年1月17日(土)~ 3月9日(月)

  チラシ(おもてうら

 写実絵画のあり方を探求し、第一線で活躍し続ける洋画家、野田弘志(のだ ひろし/1936~)と大畑稔浩(おおはた としひろ/1960~ )。本展では、広島から写実絵画の魅力を発信した両氏の作品を中心に写実の奥深さに迫ります。
 呉市の川尻町では、町に芸術家が滞在して、創作活動やワークショップを行うことで、地域の文化振興を図ることを目的とする野呂山芸術村事業を1996年から展開します。野田氏は、この事業に構想段階で尽力し、滞在作家の招聘や研究会を行い、



野田弘志 《TOKIJIKU(非時)ⅩⅤ Elephant》1994年
蘭島閣美術館所蔵 cHiroshi Noda 2025/JAA2500192

写実絵画の拠点となる場所を目指して、現代写実絵画研究所を主宰しました。この活動では、画壇で活躍する写実画家たちが参加し、広島から写実絵画の魅力を発信しました。野田氏からの声がけで大畑氏は、この事業のアーティスト・イン・レジデンス(芸術家による滞在制作活動)に参加して1996年からの約8年間、野呂山で制作を続けました。本展では、両氏が広島で制作していた1990年代から2000年初頭に制作された作品を中心に紹介しています。静物や人物、風景などさまざまな対象を圧倒的な描写力で作品に昇華させた、作家の精神性と表現の広がりをお楽しみください。

左:大畑稔浩《川尻と瀬戸内海》油彩・キャンバス97.0×227.3㎝ 2001年 (呉市川尻市民センター所蔵)
右:大畑稔浩《野呂山と瀬戸内海》油彩・キャンバス 97.0×227.3㎝ 1998年 (呉市川尻市民センター所蔵)


宮尾登美子小説『天涯の花』の挿絵素描
大畑稔浩《すぎ》、《剣山②》、《シロツメクサ》 全1996年 アクリル・鉛筆/紙 呉市川尻市民センター


 その他に本展では、広島の地で写実絵画に何ができるのかを問いかけ、洋画家・大矢英雄(おおやひでお/1954年~)が広島市立大学在任中の2005年から発足した「光の肖像」プロジェクトの一部を紹介します。被爆者の証言とともに肖像を描き残す取り組みで、絵を学ぶ学生から大畑氏をはじめとする現代写実絵画研究所の所属画家まで多くの人が参加しました。被爆80年を越えた今、本展が、その記憶の継承の一翼を担えましたら幸いです。







   左上:大矢英雄《光の肖像No.24》2005年 テンペラ・油彩/白亜地 広島市立大学芸術資料館
   右上:三浦明範《光の肖像No.98》2008年 黒鉛・銀箔・銀筆/白亜地 広島市立大学芸術資料館
   左下:森永昌司《光の肖像No.25》2005年 テンペラ・油彩・墨/石膏地 広島市立大学芸術資料館
   右上:大畑稔弘志《光の肖像No.59》2006年 油彩/キャンバス 広島市立大学芸術資料館

関連イベント

ワークショップ「絵を鑑賞しながら、クロスワードに挑戦!」(事前申込不要)

 「写実の世界」展を鑑賞しながら、クロスワードに挑戦。正解者の中から先着10名様(合計20名)に、
野田弘志氏作品のポストカードをプレゼント!

▽開催日時▽
2/21(土)、2/22(日)

▽参 加 費▽
無料(入館料が必要)




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