江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。  この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。  このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/10 の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。

展示案内

『もてなしの心―江戸時代の饗応』

期間:平成29年4月19日(水)~7月3日(月)

 江戸時代、通信の国からの使節団として日本にやってきた朝鮮通信使は、数カ月かけて江戸まで旅をし、沿道の諸藩では饗応が行われました。饗応には江戸時代の儀式料理では一番格式の高い七五三膳や御馳走が出されました。宿泊地や昼休憩地では日本に滞在中の通信使一行の食料も、担当する各藩が供給しており、その食材を集めるのに大変な苦労を要しました。
 本展では朝鮮通信使の饗応に焦点をあて、江戸時代のおもてなしの様子を紹介します。


「朝鮮通信使歓待図屏風」



「朝鮮通信使行列図」




   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型